舌と美容に関わるはなし

普段、舌の位置を気にすることはあまりないと思います。しかし、間違った舌の位置が健康や美容にも影響を及ぼす可能性があることをご存知でしょうか。まずは、自分の普段の舌の位置をチェックしてみましょう。

正しい舌の位置は、口を閉じたときに舌先が上の前歯の付け根(スポット)に軽く触れ、舌全体が上顎に吸盤のようにくっついている状態になります。
舌全体が上顎に密着:
舌の先だけでなく、全体が上顎に軽く触れていれば大丈夫です。
舌が安静時に上顎に付着せず、下の位置にある状態を低位舌といいます。
舌は喉元にある骨(舌骨)と筋肉で繋がっており、舌骨は顎や頭、首の筋肉に引っ張られて、バランスを取っています。
 舌骨には『口を開ける』『飲み込む 』などの働きを担っており、舌骨の位置も下がっていると顎の筋肉が緩み、二重顎になったり、発音がしにくくなったり、水を飲むとムセる、呼吸が浅くなるなどの影響が出ることがあります。
 

また「普段から舌が下がっている人の多くは、垂れ下がった筋肉を補うために歯の食いしばりのクセが出てきます。」

通常、リラックスした状態であれば上下の歯の間にはわずかなすき間が生じています。しかしながら、くしばりのある方は上下の歯を気付かずに長時間にわたり接触させてしまっているんです。パソコンやスマホを触っている時など無意識に食いしばることで脳が休めていない状態になるだけでなく、咬筋(こうきん)といってエラ部分の筋肉が張ってしまったお顔になってしまいます。

 

 

 

 

 

実は、舌は顔の形や美容にも影響を及ぼすので、普段から舌の位置を意識したり、舌のトレーニングをしましょう。

(歯医者:大上啓輔)

大上歯科医院

滋賀県草津市東草津3-5-27

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