5月の診療のお知らせ(学校歯科検診)

5月の診療のお知らせ

5月8日(木)、29日(木)は学校の歯科検診のため、休診とさせて頂きます。

 

新学期が始まると草津市では学校歯科健診が行われますが、

 

 

学校歯科医について少しお話をしたいと思います。

皆さんは、学校での歯科健康診断の思い出があると思いますが、大きなお口をあいて、CやCO、○、×、などの記号に記憶があると思いますが、学校歯科とは何でしょうか。

以下(滋賀県歯科医師会より抜粋)


学校では歯科健康診断(正確には歯・口腔の健康診断)を行い、子どもたちの成長を学校歯科医の目で確認し、健康な生活習慣の定着や、病気の予防、保健教育に役立てます。もちろん、すでにむし歯や歯肉炎になっている子どもたちには治療をするように勧めますが、それは学校歯科事業の一部分にすぎません。

滋賀県では、学校において歯科健診前に子どもたちの生活や身体についての歯科関係の事前質問をすることが行われています。それらを参考にしながら、健康診断を進めたり、大まかな、各学級や学年の歯科保健の傾向を把握して健康つくりに役立てます。

学校の先生方と協力して計画的かつ継続的に、歯科保健だけでなく子どもたちの生活習慣、特に健康行動の定着や好ましい食生活習慣に理解を高め、子どもたちの体の成長にあった顔、顎や歯並び、かみ合わせの形や働きの育成をすることにより、たくましく、健康な学校教育の目標とされる「生きる力」をはぐくむことを目標としております。


では学校歯科健診とはどのようなことをチェックしているかご存じでしょうか?

 

・顎関節

・歯列・咬合

・歯垢の状態

・歯肉の状態

・歯の状態

 

それぞれの項目に分けて、判定を行います。検診の結果により、学校から受診勧告の用紙が届きます。

用紙には記号にチェックが付いていますが、それぞれの記号を解説しますと以下のようになります。

「CO」

穴が開いていても目視できない、または穴が開いたむし歯にはなっていませんが、変色したり・変質したり、このまま放置するとむし歯が進行し穴があく可能性が高い歯です。ていねいな歯みがきと食生活に気をつけることで状態が改善もしくは維持されますが、かかりつけの歯科医の指導や継続的な管理を受ける事をおすすめします。

「GO」

口の中の清掃が不十分なために、歯肉(歯ぐき)に軽度な腫れや出血がみられます。このまま放置すると歯肉炎に進行する可能性が高くなります。ていねいな歯みがきと食生活に気をつけることで状態が改善されます。自分の歯並びにあわせてていねいに歯垢を落とすよう心がけましょう。また、かかりつけの歯科医の指導や継続的な管理を受ける事をおすすめします。

「C」

治療が必要なむし歯があります。むし歯が自然に治ることはありません。すみやかに歯科医院での受診が必要です。

「G」

歯の周囲に歯石や歯垢が付着し、歯肉(歯ぐき)が赤く腫れたり、出血する状態です。放置すると歯肉炎に進行して全身に悪影響を及ぼす恐れもありますので、歯科医院での受診をおすすめします。

「ZS」

まだ歯肉に炎症のない歯石のみの付着の略です。歯の周囲に歯石が付いています。歯肉炎の原因になりますので、歯科医院で適切な処置を受けましょう。

今は学校だけでなく、習い事や塾などでお子様も忙しくなり、生活リズムがくずれ、きちんと歯磨きが出来ない事があると思いますが、厚生労働省が実施した調査では、進行した歯周病を有する者(4mm以上の歯周ポケットを有する者)の割合が、15~24歳で17.6%、25~34歳で32.4%、35~44歳では42.6%という結果があり、10代からでも歯肉に何らかの異常が出ているという調査結果もあります。

仕事の都合で、なかなかお子様の歯科受診が出来ないご家庭もあるかと思いますが、お子様の将来のためにも是非受診して頂きますようお願いします。