子供の歯軋りって大丈夫なん?

子どもが寝ているときに歯ぎしりをしていることに気付き、心配になった経験がある方は多いのではないでしょうか。

子どもの歯が生えて来る生後8ヶ月頃から『カチカチ』と歯ぎしりをすることがあります。赤ちゃんにとって歯が生えることは新しい感覚であり、歯の感触を確かめるような目的で行っている生理的な現象です。

この時期の歯ぎしりは無理に止めさせる必要ありません。成長を促す意味で、シリコンの歯固めを使うことをオススメします。

 

小学校や中学校になると、さらに音が大きくなり、『ギリギリ』と歯が削れるような音がします。特に歯の生え始めや大人の歯の交換する時期に歯ぎしりが出やすいです。かみ合わせの変化に順応するために、歯をすり合わせて、かみやすいポジションを探す目的で行っているようです。

 

子供の歯ぎしりの発現頻度は大人より高いと言われており、6歳頃をピークに徐々に減少していきます。多くの方は自然に消失します。ほとんどの場合は、成長における生理現象なので心配はいりませんが、なかには治療が注意が必要なケースもあります。

 

<注意が必要な歯ぎしり>  

  1. 歯の削れる量が多い
  2. 乳歯の早期脱落
  3. 顎関節症の出現
  4. ストレスや不安による歯ぎしり
  5. 睡眠の質の低下による歯ぎしり

 

学校でのストレスや不安が、夜中の歯ぎしりを引き起こすことがあります。子供がストレスを感じていないか、日頃からお子さんと会話をするようにして下さい。

また睡眠の質が低下していると、歯ぎしりが発生しやすくなります。   ビデオゲーム、ソーシャルメディア、アクション満載の動画といった、テンポが速く激しいコンテンツに長時間さらされると、過剰刺激につながる可能性があります。この過剰刺激は子供のストレスレベルを高め、歯ぎしりの引き金となることが知られています。

ブルーライトやコンテンツへの継続的な曝露は気分にも影響を与え、不安やストレスにつながる可能性があります。特に就寝前のスマホの利用は悪夢を見る原因になるので、就寝2時間前はスマホの利用を止めましょう。

 

 

参考文献

・Is sleep bruxism associated with smartphone use, neck pain, and sleep features among adolescents?  Ivana M, et al. Braz Oral Res. 2025 Feb 3;39:e010.

・Associations of sleep bruxism with age, sleep apnea, and daytime problematic behaviors in children Tachibana M et al. Oral Dis. 22(2016):557-65

 

大上歯科医院                                                                                                 滋賀県草津市東草津3-5-27 (077)563 4678

ネット予約はこちら

https://www.genifix.jp/oue-dental-clinic-caa/p/login/