オメガ3脂肪酸と歯周病

年の瀬を迎え、今年も残すところあとわずかとなりました。

大上歯科のニュースとして、11月より新しいスタッフ2名を迎えることとなりました。来年もスタッフ一同、より一層精進してまいりますので、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

年末年始はイベントが多く、ついつい体重が増えますが

 

歯の健康を保つためには歯磨きだけでなく、食事に気をつけることにより虫歯や歯周病の予防につながります。

オメガ3脂肪酸はやせ効果が高いと注目される「オメガ3系」の油ですが、体内で生成できない必須脂肪酸です。オメガ3脂肪酸の摂取はとても重要です。

<オメガ3脂肪酸>

オメガ3脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHAドコサヘキサエン酸)は、特に青魚に多い成分です。EPAを多く含む魚にはサバやサケが、DHAはマグロ・サバ・サンマや甲殻類(たとえば、カニ、ムール貝、カキ)のような海産物に含まれます。

EPAやDHAの含有量は、魚の種類や部位によっても異な利、マグロやサンマ、イワシなどは、頭や目の後ろなど脂身の多い部分にEPAやDHAを含まれているそうです。

 

<オメガ3脂肪酸の効果>

オメガ3脂肪酸には、HDLコレステロール(善玉コレステロール)をわずかに増加させ、中性脂肪を下げる効果もあります。またEPA 、DHAには抗炎症作用があることが知られています。炎症を引き起こす細胞内情報伝達系を遮断することにより,抗炎症作用を発揮します。

<オメガ3脂肪酸で歯周病予防>

 歯周病は、主にグラム陰性嫌気性菌によって引き起こされる感染症です。これらの細菌に対するカラダの炎症反応は、歯を支えている骨の喪失を引き起こします。

歯周病患者は健康な者と比較して血清オメガ3脂肪酸の濃度が低いことが報告されています。また,73 歳高齢者 を対象としたオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)摂取量と 歯周病の発生・進行との関連についての経年調査から,DHA・EPA 摂取量の少ない人は、歯周病発生・進行リスクが 摂取量の多い人と比較して約 1.5 倍であることが示されています。

 

年末年始はイベントが多く、ついつい箸が進んでしまいますが、カラダの健康には気をつけたいものです。

尚、年内の診療は12月28日(水)午前中までとなっております。

12月28日(水)午後~1月5日(木)までは休診となっております。

 

 

<参考文献>

1)新潟大学大学院医歯学総合研究科 口腔健康科学講座 予防歯科学分野 岩㟢正則ら 抗炎症・抗酸化作用を有する栄養素と歯周病との関連The relationship between anti- inflammatory / antioxidant nutrients and periodontal disease 新潟歯学会誌 40(1):2010

2)厚生労働省 (https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/communication/c03/05.html)